三遠南信徹底解剖

見どころ・聞きどころ・体感どころを一挙大公開!

人間情緒再生地

三遠南信エリアには絶景を満喫したり、ホッと気持ちを癒したりできる場所が盛りだくさん。誘い合わせて出掛けてみよう!

【人間情緒再生地!】

三遠南信エリアには360度のパノラマを楽しめる高原や、一面に続く平野、清流の輝きと心地よい水音に心癒される川、青々と遥かに続く海岸…と実にさまざまな景勝地があり、もちろん皆さんに人気の温泉も数多く点在していています。

特に面白いのは中央構造線をはさんだ東西で、土質や育つ植物、温泉の泉質が全く異なっていることです。それもそのはず。中央構造線西側の領家帯の岩石は8000万年前ごろできた高温低圧型の変成岩。東側の三波川帯の岩石は、1億年前ごろにできた低温高圧型の変成岩と全く違う時、違う場所で生まれた地質が接しているというわけ。

だからのんびりこの地域を巡るときには、そんな違いを探りながら景色を楽しんでみてくださいな。「西側の地面は茶系統で広葉樹が多いぞ。東側に来ると黒っぽい地面で、スギ、ヒノキが多いなあ」とか「東側にくると、とたんにナトリウム質の温泉が多いみたい」とか感じられるのでは?

それでは、ぐーんと腕を伸ばして深呼吸したくなる数多い景勝地の中から、いくつかピックアップしてご紹介しましょう。

天竜川舟下り

三遠南信の背骨のように縦断する天竜川。川幅が太くなったり狭くなったりしながら遠州灘へと続いています。ドライブをしていても、「今天竜川の西側、今東側」と川の両岸をなんども行き来することも多いですよね。でも、ときには川面から周囲の景色を楽しんでみてはいかがてすか?想像以上にくるくると変わる陸地の景色にきっと驚くはず。自分がまるで雄大な天竜川になったような気分になれますよ。

ちなみに写真の舟下りは飯田市弁天港から天竜峡までの船下り最中の様子。橋を見上げたり※1、独特な石の文様に見とれたり※2、なんと高い岩に彫られた文字も発見※3。これは舟で下らなければ味わえない醍醐味です。

天竜川舟下り写真1 ※1

天竜川舟下り写真2 ※2

天竜川舟下り写真3 ※3
南アルプスのパノラマを満喫・しらびそ高原

長野県上村(天竜川東岸・飯田市)にあるしらびそ高原は、南アルプスはもちろん、中央、北アルプスまで眺められる絶好の展望ポイント。国道152号線から一気にくねくね道を上りつめ、しだいに道々を眼下に見下ろすようになると、標高1833mの登山口入り口付近※4に到着です。

そこで「ひゃぁ〜」と感激の写真を撮影すると思いますが、まだ満足して引き返す無かれ!さらに1916mの高原に向かえば、ほぼ360度のパノラマを見渡すことができ、それはもう圧巻。ここには真っ赤なとんがり屋根がひときわ目を引く上村営(現・飯田市)の宿舎「ハイランドしらびそ」※5があり、日帰りの方も利用できるレストラン(個人的に芋田楽が好き)やみやげ物店(『アルプスの水』を買って飲んでみた)、温泉(南アルプス展望風呂だって)なども完備されているのです。もちろん宿泊も大推薦。夜にはまるで手に届きそうなくらい、星々が近くに輝いて見えますよ。

 ※4登山口入り口付近

 ※5ハイランドしらびそ

ロープウェイとリフトから眺める新緑&紅葉・ヘブンスそのはら

長野県阿智村(天竜川西岸)にある「ヘブンスそのはら」は、冬はスキー、それ以外のグリーンシーズンには、森林浴や高原ウォーキングが楽しめるスポットです。山麓駅から標高1400mの山頂駅まで一気にロープウェーで上るのですが、特に紅葉時期には周囲の山々がまるで燃え上がっているよう。ロープウェーの中も赤々と照らされるほどです※6

さらにリフト※7に乗り換えて標高1600mの展望台に向かうときも、季節によってシダや山ユリなどの植物を眺めながらの空中散歩。それはそれは快適ですよ。つまり、このスポットは足腰に自信の無い人でも、自動車・ロープウェー・リフトを使って1600mの高原にたどり着けるというわけです。

そのほか、この「ヘブンスそのはら」は珍しい山野草の宝庫としても知られています。珍しい草花もいっぱい見つけられるそうなので、ゆっくりと植物散策するのも最適です。

 ※6ロープウェー

 ※7リフト
独特な川景色・板敷川

愛知県新城市鳳来地区、湯谷温泉を中心にした宇連川沿いに鳳来峡と呼ばれる場所があります。このあたりに来ると川の景色に目を見張ることでしょう。まるで一枚の板を敷きつめたような川底が続くため、「板敷川」※8と呼ばれているのです。なんでも流紋岩や流紋岩質凝灰岩、下流には頁岩層といったこの地域ならではの種類の地質なのだそうです。

 ※8板敷川

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