三遠南信徹底解剖
見どころ・聞きどころ・体感どころを一挙大公開!
日本のほぼ中心に位置する三遠南信地域。地質の特質から中央構造線の不思議、交通アクセス情報まで地理的にご紹介。 【日本列島心臓部】 |
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●三遠南信エリアの街道 | |||
三遠南信エリアが日本のほぼ中心に位置することは地図を見れば一目瞭然。単に東京と大阪の間にあるからって「都会をはずれた地域」ごときで片付けないでくださいね! 実はこの地域には日本の自然美、日本の歴史文化、日本人の心の縮図がいっぱい詰まった場所なんです!! …というのも、江戸時代の街道地図をご覧ください。秋葉街道、三州街道、別所街道、伊那街道、そして東海道などなど、街道がとても多いことにお気づきでしょう。これも人々が盛んに往来していた証。つまりここは日本列島の中でも東西南北の交通の要所として賑いを見せていた地域なんです。 今現在は、遠州と東三河を東名高速道路とJR東海道新幹線・東海道本線が東西に走り、南信州北西には中央自動車道が通っています。そして南信州、遠州、東三河を南北に結ぶのが、JR飯田線(愛知県豊橋〜長野県辰野)、さらに三遠南信自動車道の開通も待たれているところです。 こうした主要交通網にひけをとらず、昔からの歴史の道が今なおしっかりと息づき、人々の結びつきを繋げ続けていることをお忘れなく。
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●神秘の中央構造線 | |||
三遠南信の地形で特徴的といったら、「中央構造線(ちゅうおうこうぞうせん)」がエリアを縦断していることだろう。この中央構造線というは、総延長1000kmもの巨大大断層、つまり全く違う地質同士が接している境界層とでも言いましょうか。 聞くところによるとこの大断層は、解っている範囲で、東は茨城県付近から関東平野の地下を通り、中部山岳地帯を抜け、三遠南信エリアを通り、四国、そして九州熊本に抜けているそうです。 三遠南信エリアでは、南信州の長谷村、大鹿村、飯田市南信濃、静岡県浜松市の水窪町、佐久間町、愛知県、新城市、豊橋市へと続いているのですが、、その断層を境に両側の地質は全く異なり、目に見える地形、そこに育つ植物や住む動物たちは全く異なる性質を持っているから面白いものです。 確かに数少ない露頭を見学してみると、内帯(領家変成帯)と外帯(三波川変成帯)では色も肌触りも全く違う地質です。 「どうしてこんな状態になるの?」 と素朴に研究者たちへ質問を投げかけてみると、「この巨大断層ができたのは、今から9000万年も前のこと。日本列島が大陸と地続きだった時代にすでに形成され、気も遠くなるほど長い時間をかけて現在の位置までズレながら移動してきたのだろう。 しかしまだはっきりした確定はできていないんだよ」とのこと・・・。そんな謎めいたお答えをいただくと、ますます神秘的で興味をそそられるじゃありませんか! ※もっと詳しく知りたい方へ もっと詳しく中央構造線について知りたい!…そんな人にお薦めなのが長野県大鹿村にある「大鹿村中央構造線博物館」見学です。博物館目の前には、まさに中央構造線が通る位置が示され、その両側には地質の配列どおりに石が並べられた岩石園があります。 博物館内には、大鹿村北川露頭で実際にはぎ取ってきた断層部分が展示されていたり、地形地質の模型があったりと実に詳細に説明されているのです。 見て、聞いて、触って、中央構造線の謎をあなたなりに解明してみてはいかがですか?? 大鹿村中央構造線博物館 |
はっきり違う地質を目の前に観察できる(北川露頭にて) 中央構造線をはるか彼方へ見つめてみよう |
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