三遠南信地域連携ビジョン

道 つながる・ひろがる

基本方針1 中部圏の中核となる地域基盤の形成

人・もの・情報の流動を進めることで、「中部圏の中核となる地域基盤の形成」を目指します。

推進方針1 人とものの流動促進

三遠南信地域は、北陸圏と中部圏を結ぶ南北軸、首都圏、中部圏、近畿圏を結ぶ東西軸の連携を強化し、日本の中央回廊としての機能を強化します。また、圏域内においても、中山間地域の高原新定住圏、下流部の県境を越える三遠都市帯の創造により、中部圏の中核となる地域基盤の形成を図ります。


①三遠南信地域のゲートウェイの基盤整備
 日本の中央に位置する三遠南信地域の機能を強化するために、三遠南信自動車道、第二東名・東名高速道路の整備や三遠伊勢連絡道路(伊勢湾口道路)構想の実現など、三遠南信地域と全国との人とものの流動基盤の整備を進めます。

【事業イメージ】
  • 太平洋地域と日本海地域を結ぶ機能として三遠南信自動車道の整備とそれに接続する(仮)浜松三ヶ日・豊橋道路※構想の実現
  • 三遠南信地域と三大都市圏を高速で結ぶ第二東名高速道路の整備
  • 大伊勢湾環状地域を形成し三遠南信地域と近畿圏を結ぶ三遠伊勢連絡道路(伊勢湾口道路)構想の実現
  • 三遠南信地域の北の玄関としてのリニア中央新幹線飯田駅の誘致
  • 三遠都市帯と三大都市圏を結ぶ新幹線停車の増便
  • 三遠南信地域と海外を結ぶ三河港、御前崎港と富士山静岡空港、中部国際空港等の整備や高速道路アクセスの促進による国際ネットワークの形成
 ※(仮) 浜松三ヶ日・豊橋道路は三河港と東名高速道路を結ぶ機能を持つ区間を想定します。
②高原新定住圏の基盤整備
 三遠南信自動車道を活用することにより、第二東名高速道路以北の中山間地域ゾーンと広域的なポテンシャルが向上する東名高速道路、第二東名高速道路周辺の新規ゾーンを一体化し、新たなライフスタイルを創造するため、高原新定住圏として必要な基盤整備を進めます。

【事業イメージ】
  • 圏域の重要な南北軸となり、一体的な振興発展に効果の高い三遠南信自動車道((仮)青崩峠道路等)の整備
  • 東三河縦貫道の整備や北設井桁道路など三遠南信自動車道へのアクセス道路網の整備
  • 三遠南信自動車道インターチェンジ周辺の地域整備
  • 中山間地域の就業・生活拠点となる第二東名高速道路インターチェンジ周辺の開発
③県境を越える三遠都市帯の基盤整備
 圏域南部の既存集積ゾーンと新規ゾーンを一体的なエリアとしてとらえ、県境を越える三遠都市帯を形成します。その中心となる豊橋・浜松両都市間のアクセシビリティ向上を図ります。

【事業イメージ】
  • 東名高速道路、国道1号・23号・150号・151号・473号バイパス等の活用により、複数の環状道路網がネットワーク化した豊橋・浜松環状道路の整備
  • 県境地域の経済と災害補完性を強化するための(仮)浜松三ヶ日・豊橋道路の構想の実現と、浜名湖横断道などの構想の検討
  • 東名高速道路・第二東名高速道路の利用促進に向けたスマートインターの設置
  • JR東海道線の増便(浜松豊橋間)やJR飯田線の増便などの鉄道利便性の向上
  • 都市圏の中心部に位置し、交流や居住など多様な可能性を有する浜名湖ゾーンの活用

推進方針2 情報の流動促進

県境を越える情報の共有化には大きな障害があり、相互の情報交換は余り進んでいません。特に、中山間地域の基盤整備を促進するとともに、圏域内の情報を共有できる広域連携を進め、県境を越える情報の流動促進を図ります。


①中山間地域の情報基盤整備
 情報の不利益地域となりやすい中山間地域において、地上デジタルテレビ放送への対応やインターネット環境の改善を図るため、情報基盤の整備を進めます。

【事業イメージ】
  • 高速インターネットに対応できる情報基盤の整備
  • 地上デジタルテレビ放送に対応できるCATVなどの情報基盤の整備
  • 住民生活や企業活動、地域防災等への利活用に向けた国・民間企業等の高度情報基盤の整備とそのネットワーク化
  • 携帯電話不通話区域の解消
  • 情報基盤を活用した県境を越える中山間地域情報センターの設置
②県境を越える情報共有化の推進
 県境を越えて生活情報を共有できるよう、新聞・テレビ等のマスコミによる県境を越えるメディア連携を進めます。

【事業イメージ】
  • 新聞社による「三遠南信版」の紙面確保
  • 県境を越える新聞報道の共同ポータルサイトの設置と情報交換
  • 県境を越えるCATVによる番組流通
  • 県境隣接地域での他県民間テレビ電波受信の緩和
  • 三遠南信地域を対象とした地上波テレビ局の創設